関連する法定等業務
 @法定調書・合計票の作成・提出
 A給与支払報告書・総括表の作成・提出
 B源泉所得税の納期の特例による納付
 C労働者私傷病報告(軽度7〜9月分)の提出
 D労働保険料第3期分の納付(延納の場合)
1.仕事始めと年始のごあいさつの対応
 年末年始の休暇が終わり、新たな年での初出社日を「仕事始め」と称しています。心を新たにして、新しい一年に向けて経営活動のスタートを切る日であるため、企業ではこの日に、経営トップから年頭にあたっての経営姿勢や抱負、社員に対する期待などについて話してもらい、全社員が心を新たにし、目的を共有して仕事に取り組んでいくための意志を確認します。その後、各職場に戻り、それぞれの職場の長から部の年頭あいさつがあります。ここで、部として向かう一年間の抱負や具体的行動基準が示され、一人ひとりの仕事への取り組み方などが決まります。また、関連ある密接な部署間のあいさつも行なわれます。上司同士や部下同士が、それぞれの部署を訪問して年始のあいさつを取り交わし、コミュニケーションを図り、スムーズに仕事を進めていくための人間関係を深めるのです。
 そして、平常の業務につくことになりますが、営業など場合、年始まわりをすることが多いです。一般的には、年末にあいさつ回りをした得意先や取引先、関係官庁等と同じところを訪問し、旧年中の感謝を述べるとともに、今年もこれまで以上の友好関係を願ってあいさつを交わします。なお、年始まわりは、仕事始めの日から遅くても1月15日(小正月)までに回ることが必要とされていることから、スケジュール調整をしながら精力的に回らなくてはなりません。年始まわりに持参する品物は、のし紙をつけて、「お年賀」「謹賀新年」など表示します。
 また、1月前半までは、年始にこられる人も多いため、総務としては、その対応をしっかり訓練しておく必要があります。受付の机には、新年らしく松竹梅の盆栽を置いたり、生花を飾ったりしましょう。
2.社宅や寮を確認しチェックする
 社宅や寮があることは、地方から優秀な人材を採用したり、社員を異動させたりする場合に、福利厚生面だけでなく人材確保策としても重要です。大切な社員が労働力を再生産する空間であることから、どのような方式をとるのかをさまざまな角度から検討し、一番目的達成が図られる形態を決定しなければなりません。
 そのためには、@社員が毎月負担する内容と額、A社宅、寮が貸与される社員の資格条件、B社宅、寮の貸与される期間(期限)、C社宅に同居できる家族の範囲、D退社など、社宅や寮の明け渡しする場合の基準と費用の精算、E社員の故意または重大な過失によって生じた損害に対する賠償問題、F利用していない社員とのバランスについて、明確に取り決めることがポイントです。
<そのほかにこんな仕事も…>
 1.新年会を開催しよう。
 2.年賀状の整理と返礼をしよう。
 3.社内成人式の開催しよう。